ビッグベリーシーホース

こんにちは!

ついに梅雨が明けましたね‼

こうなると分かっていたら沖縄に帰る日をずらしたのですが

それは忘れましょう

雨が苦手な私には凄く嬉しいのですが気温も一気に高くなってきましたね

研究室の飼育室はエアコンが無いため水分補給が欠かせません!

皆さんも十分お気を付けください

あ、飼育している生物たちは水槽用のクーラーがあるので快適ですよ

生き物優先です


今回はちょっと変わったタツノオトシゴをご紹介しようと思いますので

是非読んでいってくださいね

そのタツが暮らしているのはコチラの水槽

結露が凄すぎて何が何だか分からないですよね

ガラス面を拭いてみました
クーラーで水温調整をしているのでどうしても結露しちゃいます

近づいてみても皆そっぽ向いています

こっち向いて~
こっち来て~

お昼ご飯の後なので皆ボーっとしています

この子たちはビッグベリーシーホース Hippocampus abdominalis といいます

他には

ポットベリーシーホース
タスマニアンポニー
シーポニー

という名で親しまれています

オーストラリア南東部からニュージーランドにかけての海に生息していて
タツノオトシゴの中で最大種となっています

その大きさ最大で何と35センチ

しかし研究室では現在オス3匹と雌2匹を飼育しておりますがそこまでは大きくありません


ちなみにタツノオトシゴの大きさは【高さ】で表されまして

頭のてっぺんにある頂冠から尻尾をまっすぐ伸ばした状態の先っちょまでを測ります

同じく研究室で飼育されているクロウミウマの大きさはこんな感じです

この子は高さが約16センチですね

クロウミウマは最大で18センチとされているのでタツの中では大きい方なのですが
その倍近くまで大きくなるとは…一度海で見てみたいものです


この子たちは研究室で生まれた子ではないので
普段クロウミウマに与えているオキアミはあまりお好きではない様子
しかしイサザアミには目の色を変えて文字通り飛びつきます

中央がメスで 右のお腹が黄色い子がオスです

クロウミウマと違うのは大きさ以外にもありまして
頭に偽骨と呼ばれる棘があるのが特徴です

この棘が大きければ大きいほど観賞価値が上がるようで「ドラゴンタイプ」と呼ばれています
現在飼育中の子たちはあまり大きくないですが可愛いです

食事の時の勢いはホント凄いです

そしてそして最大の特徴がオスの大きなお腹です!

名前のビッグベリーは「大きなお腹」、ポットベリー「鍋腹」という意味なのですが
この姿を見ればそれも納得ですね!

通常は育児嚢を萎めているのですが

求愛の際にお腹を大きく膨らませることで
「卵をたくさん入れることが出来るよ!どう⁉」とアピールをしているそうです

しかし毎日必死にアピールしていますが今のところ繁殖までこぎつけておりません…

オスはこんなにもやる気満々なのに魚とはいえしつこい男は嫌われるのですかね?


私も気を付けねばなりません


タツノオトシゴはその見た目と生態から

幸運の守り神、象徴として祀られ、縁結びや夫婦円満、. 子宝、安産、出世や成功運、健康祈願

また風水では龍・水といった連想から金運上昇の象徴とされています

一度ペアになると一生を共にするといわれています

もちろんこの種も例外ではなく何よりも最大種のため価値が高いとされ
数が減っているため養殖技術の確立が急がれており世界中で研究されています

私たちも頑張らなければ…!


 

今回もここまで読んで頂き本当にありがとうございました!

次はどんな記事にしようか考え中です!

ではでは~

この記事を書いた人

崚 宮城

宮城崚