この間東海大学海洋科学博物館に遊びに行ってきました!
規模は小さめですが古き良き伝統ある水族館で、個人的にはすごく大満足でした!
生体の展示ももちろん面白かったのですが、
一番惹かれたのが2階の科学博物館に展示されている大きなクジラの骨格標本です
こちらピグミーシロナガスクジラといって主に南半球の海に生息しているそうです
しかしピグミー(非常に小さい)とは名ばかりで最大で20メートル以上になるみたいです!
こちらの標本はなんと全長約17メートル!
しかしこんな大きな体をしているのにも関わらず主食は小さなオキアミ
大きな口を網のように上手く使って文字通り一網打尽にして食べているようで
映像を見たことのある方もいらっしゃるのではないのでしょうか?
なぜこんな話をしたのかを言いますと、、、
実はこちらの研究室でタツノオトシゴに与えている餌もオキアミなのです
飼育下とはいえ体の大きさも住んでいる海域も違うのに同じ餌を食べているとは面白いですよね
なので今回はタツノオトシゴのご飯について書いてみようと思います
魚の餌となるとの人工飼料や冷凍餌、そして活き餌がありますが
魚種によって普段食べているものが違いまして、肉食や藻食、
プランクトン食やポリプ食などあげたらきりがありません
なので飼育をするなら当然その生物に合わせた餌を用意しなくてはならないのですが、、、
タツノオトシゴは海ではカイアシ類やヨコエビなどの小さな甲殻類を食べているようです
カイアシ類は動物プランクトンの一種で、
アクアリウムを趣味にされている方でしたらコペポーダの名称で耳にしたことがあるかもしれません
ですが餌としてカイアシ類を継続的に利用していくのは管理面で非常に難しいそうで、、、
こちらの研究室では基本的にオキアミを中心にシラス、イサザアミを与えています
オキアミはエビに似ていますが、実はアミ類に分類されるれっきとした動物プランクトンです
プランクトンと聞くと目に見えない微生物を思い浮かぶのでちょっと意外です
釣り餌としてお世話になっている方も多いのではないでしょうか
シラスは食卓でも馴染み深い食材ですね
東海大学海洋学部のある静岡県は全国二位の漁獲量を誇り、こちらも入手しやすくなっています
そして最後はイサザアミ
イサザアミもエビに似たアミ類の一種で主に汽水(海水と淡水の混ざった水)の水域に生息し、
こちらもカイアシ同様に、ホワイトシュリンプの名前でアクアリストに親しまれていますね
非常に食いつきもよくタツノオトシゴの大好物なのですが、
偏食になってしまう恐れもあるのでオキアミとシラスをある程度食べ終えた後にあげています
しかし中にはどうしてもイサザアミしか食べてくれない子もいて、
その子たちにはイサザアミをメインに与えています
以上の三種を一日三回決めれられた量を与えています
冷凍餌は解凍したり必要があったりと、手間もかかりますが、、、
美味しそうに食べてくれる姿を見ればそんなこと気にならなくなります!
とはいえ人工飼料を食べてくれるのが一番理想的ですが、今のところタツノオトシゴ用の物は無く、
昔からの大きな課題で研究が期待されている部分でもありますね・・・!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
では~