はいさーい
現場担当の宮城です!
お盆休み皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうか?
私はガッツリ働いておりました
飛行機代高すぎて帰省できないので休んでも仕方ありません
若者の帰省を促すために地元割とか作って下さると凄く嬉しいんですがね~
少し前まで台風の影響で大荒れでしたが一過でここ数日いい天気!
久しぶりに雲に隠れていない富士山も見れました
台風が雲を吹っ飛ばしてくれましたね!
空気も澄んで気持ちいいです
今回はコチラの水槽であった出来事をご紹介します
この子たちはつい最近まで試験に使用されていた子たちで
産まれてから40日に及ぶ試験がついに終了したので昨日から晴れて通常飼育に戻りました
約80リットルの海水にに400匹近く暮らしています
日々の世話は餌やりと死亡個体のチェック、残餌・糞回収と水替えなのですが
今回水が異様に臭うことに気が付きました
経験から察するに水中のとある物質の値が異常に高くなっている時の臭い
水もいつもより若干白濁しているので、水質検査をしてみました
検査項目はアンモニウム態窒素(NH₄ーN)と亜硝酸態窒素(NO₂ーN)です
アンモニウム態窒素の値とPHを調べることでアンモニア濃度が分かります
アンモニアは餌や糞などの有機物から発生し猛毒
十分濾過が機能していれば比較的安全な亜硝酸に分解されます
あくまでアンモニアと比べて安全というだけでこちらも十分有毒です
そして最終的に硝酸塩に分解され、無毒になります
一般的にこの一連の動きを生物濾過と言うのですが
稚魚水槽では餌のアルテミアやワムシ、タツが吸い込まれたりする危険性があるので
本格的な濾過器が付いていません
代わりに毎日細かな水替えで水質を保っているのですが・・・
この臭いはアンモニア濃度が上がってるに違いない!
アクアリストにもなじみ深いパックテストを行いました
手軽で簡単です
そして結果はコチラ
予想とは真逆の結果になりましたね
しかし色で判別するのは難しいのです
そういう時はコチラの「デジタルパックテスト」を使って調べます
判別が難しい色ではなく数値で出してくれる素晴らしい機械です
採水し直して再チャレンジです
結果はいかに!?
1.89㎎/Lはかなーり高いですね
これを水槽の水温・塩分濃度・Phから換算したアンモニア濃度は
約0.3㎎/Lとなりました
私はアクアリウムを10年以上やってきましたが
一般的に0.02㎎/L を超えると体調に支障を懐すと言われているのでえげつない数字です
おそらく最近オキアミを併用し始めた為、水質悪化の速度が上がったのだと考えられます
逆に亜硝酸は全然問題ない数値
そりゃそうです濾過働いてないんですもの笑
ちなみにネット等でタツノオトシゴの飼育法について調べてみると
水質に敏感で弱いと紹介されていることが多いので驚きです
実はタツノオトシゴって見た目とは裏腹に丈夫なんですよね
とは言えこの数値は一般的に見て決して良くないので今回は多めに換水!
あくまでタツ達は耐えているだけですから
見えないところでストレスを抱えているかもしれないので
いつもの換水量だと水を綺麗にしきれず悪影響が出るかもしれません
一応過去の研究結果などから一日の換水量はある程度決まっているのですが
時折こういう事態になることもあるので日々の観察が重要です
魚は声を出せず不調が見た目に現れた時には手遅れなんてこともありますからね
綺麗な環境で過ごせるに越したことはありません
設備や環境にかまけていてはいざというとき対処できなくなってしまうということですね!
というわけでここまで読んで頂き本当にありがとうございました!
ではでは~