天然のろ過装置

皆さんこんにちは!現場担当の井坂です!
夏が近くなり日中はかなり暑くなってきましたね!ビニールハウスは熱が篭るのでものすごく暑いですが、浜松は風が強いので体感温度をかなり下げてくれて助かっています(笑)
熱中症のリスクが高まる時期なのでしっかり水分補給しましょうね!

月曜日は日中がかなり涼しかったので、U字溝の側面に穴を開け、パイプを通して隙間をモルタルで埋め直すという、小さい工事を現場担当の中村さんと二人で行いました!
日中はずっと曇りだったので硬化に時間がかかりましたが涼しかったので快適に作業が出来ました(笑)

珪砂、普通セメントを混ぜ合わせている所です!この後、水を加えながら混ぜ合わせてモルタルの完成です!
頑張って穴掘りました!前日に雨が降ってしまったのでスポンジで水抜き中の写真です(笑)
モルタル打設中です!U字溝の中に土砂が流れないようにモルタルを打設して穴を塞いでいきます。

さて今回のブログでは「干潟」について紹介しようと思います。
タイトルにある天然のろ過装置とはいったい?と思われる方は多いと思いますが、アクアリウムに興味がある方は知っているかもしれませんね!

まず「干潟」とは何かを説明しますね!
干潟とは潮の満ち引きにより、海面に出たり海中に沈んだりする砂質あるいは砂泥質の浅場を干潟と呼びます。
広島の厳島神社の海面に建てられている鳥居の景色が想像しやすいかもしれませんね!
干潟に生息する生物は、シオマネキと呼ばれる片方のハサミだけ大きいカニや、酒蒸しにすると美味しいアサリ、愛くるしい外見のムツゴロウ等がいます!
そんな生物多様性に富んだ干潟ですが、窒素リンの吸収、有機物のろ過、硝酸リンの除去を干潟という環境で行っています。
多くの生き物の餌場になり、干潟に生息する生物たちによって大規模な海の水質浄化を行っている、重要な生物群集(バイオーム)です。

干潮の際に、このように砂泥質の浜が浮かび上がってきます!
浮かび上がった浜の水たまり(潮だまり)に様々な生物が隠れている場合があるので、宝探し気分が味わえますよ!
潮が満ちるとこのように浜が隠れてしまいます。
浜が現れたり、隠れたりすることによって水質浄化のバクテリアが生息しやすい環境になっているんですね!

このように海の生き物にとって重要な生物群集である干潟ですが、日本では全国的な干潟の減少が問題になっています。
原因は複数ありますが、沿岸域の埋め立てや、海面水位上昇によって干潟が後退していることが主な原因として挙げられます。
近年では干潟の価値が認められはじめ、干潟の再生が試みられているようです。
干潟の働きと現状(水産庁)

ちなみに、窒素リン硝酸を吸収あるいは除去しないとどうなるのかというと、海が富栄養化という状態になって、海中に栄養(微生物の餌)が過剰にありすぎる状態になってしまいます。
富栄養化になると、微生物が大量に繁殖し赤潮や青潮という海が真っ赤に染まったり、青く染まってしまう現象が起きます。すると大量に発生した微生物が海中の酸素を使い果たしてしまい、その周辺の魚が窒息死してしまいます。
そうなってしまうと漁業の不漁や地域住民の悪臭問題が大変ですね💦

かなり端折って説明しましたが、干潟の必要性やその理由、重要性が伝わると嬉しいです!
干潟には紹介した生き物以外にも面白い生き物がたくさん生息しているので、ぜひ調べたり直接干潟に赴いてみてください!!
ご拝読いただきありがとうございました!

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