水槽のお掃除の話

はいさ~い

MURAKUSHI BASEの宮城です!

すっかり真冬になり浜松は遠州のからっ風が毎日吹いています。

ひどい時だと飼育コンテナが揺れるくらいの風が吹くんですよ~。

屋外作業が辛くて仕方がありませんが、逆にコンテナ内は室温が一定の為過ごしやすいです。

今回は飼育コンテナ内で定期的に行っている作業をご紹介しようと思いますので、是非読んでいってください。

こちらはクロウミウマの親魚槽(しんぎょそう)です。

水量は大体1トンくらいです。

見ての通りかなり汚れていますね!
前回清掃時から1カ月経っていますので掃除を換水を行っていこうと思います。

見た目は汚れていますが水質は問題無しです。

しかし掃除を行う理由はいくつかりまして…

1.普段の掃除をしやすくする

給餌後毎回食べ残しや糞を掃除しているのですが、水槽内が汚れているとゴミが視認しづらくなります。
結果吸い出しきれなったゴミが水槽内に残ることになります。
水質が問題ないということは濾過が上手くいっている証拠なので多少のゴミの残りは普通は問題ありません。
しかし別の部分で問題があるんですね~

2.水槽内で増えた雑菌をリセットする

多分これが一番重要でしょうか。
水槽の底面や壁面は掃除直後はツルツルなので雑菌がおりません。
しかし日が経つにつれてバイオフィルム(簡単に言うとバクテリアの集まり)が至る所に形成されます。
台所やお風呂場のぬるぬる汚れも似たような物ですね。

このバイオフィルムはバクテリアの為もちろん水質の濾過にも一役買っているという部分もあるのですが、
今度はバイオフィルムの上にコケが生えてきます。

コケは水槽内の視認性を悪くし、結果食べ残しや糞の吸出し漏れが発生しますね。
吸い出しきれなかった汚れから今度は雑菌が繁殖します。
雑菌なので良い菌も悪い菌も増えていくのです。

写真の親魚槽を見てもお分かりだとは思いますが、
タツノオトシゴは他の魚類と違い何かしらに掴まっていたり、地べたを這っていたりします。

この時に雑菌が皮膚についてきたり、水槽の底に落ちた餌を食べた時に口に入ったりして
そのから体調を崩すこともあります。

なので毎月水槽内をリセットします!


まずは水槽内のタツたちを避難させます。

約1トンの水量が飼っていたので窮屈かもしれませんが、2時間ほど我慢していてくれ~。

さっそく排水と同時にコケを擦ります。
この瞬間どれだけ汚れていたのか実感することが出来ます。

ちなみに掃除の期間を延ばせば伸ばすほどコケは硬くなるため骨が折れる作業となります。
それは観賞魚の世界でも同じですね!

10分ほどでコケを落として水も抜けました。

最後にびみょ~に残った水を抜くのが結構大変

あとは海水を張って…

とてもきれいなお水

止まり木を入れ、水温が適正になっているのを確認してからタツノオトシゴを戻して終了です!

このあとすぐウンチまみれにされました。

すぐ隣の水槽は3日前に掃除を行ったのですが、水の色が既に違いますね。

コケが生えて水槽内が清潔ではないと海水の色や汚れを見つけづらかったり病気の温床になるのは勿論、
そもそもタツノオトシゴの観察に時間がかかるというデメリットもあるため、日々の作業効率も下がるのです。

最近は嬉しいことに稚魚がバンバン生まれてきて、お世話の作業効率をどうやって上げるのか考えている毎日です。

一番大事なのはそれがタツノオトシゴ達にとってプラスになる効率化なのかどうかなのですが…!

日々奮闘中です。

今回もここまで読んで頂きありがとうございました!

ではでは~

この記事を書いた人

崚 宮城

宮城崚