こんにちは!現場担当の井坂です!
昼夜問わず寒い日が続き、朝起きるのがとてもつらいですね😢
さて、今回はアマモについての紹介をしようと思います。
皆さんはアマモという海草を知っていますか?
名前は知っている!という方は多いかもしれませんね!
実は、タイトルになっている「竜宮の乙姫の元結の切り外し」は、アマモの別名なんです!
岸辺に打ち上げられたアマモの葉がそのように見えるから呼ばれているらしいですが・・・
かなり長く覚えづらいですよね(笑)
そんな別名の癖が強いアマモですが、実は多くの水生生物にとってとても大切な海草なんです。
アマモ場と呼ばれるアマモが群生しているところではエビや小さい魚類たちの隠れ家になっています。
弊社で飼育しているタツノオトシゴもアマモ場を住処にしていることもあります。

右上の魚はアミメハギという魚種です🐟
海岸の生物たちにとって大切なアマモですが、浜名湖ではかなり減少してしまっています。
アマモ場を探して浜名湖周辺を探索したり、地域の方に聞きまわりましたが1か所しか見つけることができませんでした。
原因としては護岸工事等で浜名湖の水流が変わったり、浅場の埋め立て、温暖化等があるそうです。
しかし、まだ探せていない場所や岸から遠い場所に群生している可能性は高いので、時間がある時に探してみようと思っています!もし発見したらお知らせしますね!!
個人的には温暖化による水温上昇がアマモ場の生育に一番ダメージがあったのではと考えています。
温暖化は簡単に解決できる問題ではなく、長い年月をかけて少しずつ環境汚染を解決していくか、停滞させるしかありません。
世界的に多くの環境問題に対しての改善策が行われていますが、数年前からブルーカーボンという言葉が注目されされています。
ブルーカーボンとは
沿岸・海洋生態系が光合成によりCO₂を取り込み、その後海底や深海に蓄積される炭素のことを、ブルーカーボンと呼びます。2009年に公表された国連環境計画(UNEP)の報告書「Blue Carbon」において紹介され、吸収源対策の新しい選択肢として世界的に注目が集まるようになりました。ブルーカーボンの主要な吸収源としては、藻場(海草・海藻)や塩性湿地・干潟、マングローブ林があげられ、これらは「ブルーカーボン生態系」と呼ばれています。
引用: 環境省
実は、このブルーカーボンの主な吸収源には今回紹介したアマモも含まれています!
アマモは海の生き物だけでなく、人間にとっても大切な存在だったんですね。
そんなアマモが昔と比べるとかなり減少してしまっている現状なので、すこしでもアマモやブルーカーボンに興味を持ってくれると嬉しいです。
今回はいつもより少し長めでしたが、最後まで読んでくださりありがとうございました!
まだまだ寒い日が続き、風邪も流行っているので体調に気を付けてお過ごしください!