アメフラシについて③有効利用

こんにちは!現場担当の片岡です!

10月に入りだいぶ涼しくなりましたね!
夜や明け方は少し寒いくらいの気温になりましたので体調を崩さぬよう
気を付けたいと思います。

今回はアメフラシの有効利用について紹介します!

アメフラシは刺激を受けると紫色の粘液質な液を出す特徴があります。
また、フジツボの幼生がくっつくのを防ぐペプチドも分泌します。
このペプチドは海洋生物や環境に対して毒性が少なく生産性も高いとされています。

こちらが粘液質の液を出している様子です。

かなり毒々しい色ですよね!?😲
触ると少し粘り気があります。

以前、浜辺に打ち上ったアメフラシを回収しバケツに入れた際の姿がこちらです。

黒色のバケツに入れたので色は分かりにくいと思いますが、大量に紫色の粘液を出していたんです。
その光景はまるで魔女が作った闇鍋のようでした!?😱

この粘液質はフジツボなどの生物の付着を防ぐ効果があるとされ、これを有機化学物質として使用し
環境に優しい汚損防止剤の開発が考えられています。

フジツボは船底や岩場、堤防など硬い表面に付着します。船底に付着すると船の抵抗が増加し、
燃費の悪化やスピードの低下を引き起こし問題となっています。




これは外に置いてあるパイプなのですが、
フジツボの殻がすごい数ついています!

船の底面もこのパイプのようにすごい数のフジツボがついているんですかね?

船舶の船底に付着する海棲生物は船舶の摩擦抵抗による
燃費負荷の増加 / 清掃作業などの労力負担 / 船舶の局部腐食の発生
を及ぼし大きな問題となっています。
また、汚染防止剤には毒性の強い物質が使われており、
海洋生物や環境に悪影響を及ぼす可能性があります。
特に有機スズや重金属系の塗料は、水質の汚染や生物の生息環境への影響が大きいので
使用が制限されています。

これらの問題点を解決するためには、定期的な船底掃除の実施と環境負荷の少ない掃除方法の採用が重要です。
また、船底に付着する海棲生物を抑制するための、塗料や船底清掃の自動化技術の開発も進められています。

そのため、海洋生物や環境に対しての毒性が少ないペプチドを有機化学として利用することで、
海洋生物や環境に対しての影響も最小限に抑えられるのではないかと考えられています。

アメフラシは雌雄同体で、2匹以上の個体が集まり連鎖交差(数匹が連なって交尾すること)
によって繁殖します。私がビーチコーミングで行く浜辺にもすごい数のアメフラシがいたので、
少し力を貸していただくのも良いかもしれませんね!

フジツボと同じ固着生物のように見えて、付着生物が他にもいたんです!?
次回はその生物について投稿しますね!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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